1 ![]() 2017.11/27 月曜日 11時 美竹公園集合 <太鼓、鍋を叩くなど大歓迎!デモ後はみんなで腹ごしらえをし、渋谷区へ抗議しよう!> 主催: 宮下公園ねる会議 共催: ノラ、 のじれん http://minnanokouenn.blogspot.jp/ NPO法人さくら福祉推進協会の無料低額宿泊所(注1)さくらグリーンハウス市川に入所していたKさんが8月28日、施設長に暴行され亡くなりました(注2)。 わたしたち野宿者と支援者たちは、この痛ましい事件に大きな喪失感をもっています。 一方この夏、渋谷区生活福祉課で同NPOの宿泊所を紹介されたある方は、職員から度重なる暴言、嫌がらせを受けました。 生活保護費のほとんどを天引きされ、劣悪な環境で暮らすことは到底、耐えられることではありません。 そしてある日、身ひとつで宿泊所を脱出し、渋谷の野宿者たちと生き延びました。 宮下公園の野宿者排除を主導してきた長谷部健渋谷区長は、渋谷区報やメディアなどで「(ホームレスの人たちのために)渋谷区は先進的な『ハウジングファースト事業』を行っている」と、8床しか用意がない同事業を強調し、繰り返されてきた野宿者排除を隠蔽しています。 また、渋谷での野宿者支援に、あからさまな敵意を流布しており(注3)、野宿者の尊厳への配慮はみられません。 長谷部区長は「公務で忙しい」「真摯に話しあいができる状況ではない」と文書で簡単に回答するのみで、わたしたちと面会しようとしません。 わたしたち野宿者や支援者たちは、宿泊所などの劣悪な状況を行政に再三抗議してきました。 無料低額宿泊所の改善が徹底されていれば、Kさんの死はありませんでした。 もし、Kさんが路上に逃げてこられたら助かったかもしれない、わたしたちと一緒に生き延びることができたかもしれないと悔やまれます。 もちろん女性がひとりで野宿するには様々な困難がある社会状況です。 それでも、わたしたちは既存の家族のつながりではなく、お互いどのように助け合えるか、どう工夫し補い合えるか、模索しながら生きる場を作ろうとしています。 その生活は貧しくとも尊厳があり、わたしたちはそこで共に生きる事を目的としています。 格差が広がり過剰な競争社会の中で孤立する貧困者は、路上にはじき出されてきます。 しかし、わたしたち野宿者は、わたしたちを苦しめ死に至らしめるような制度は利用したくありません。 弱みにつけ込む貧困ビジネスとわかっていながら、それらの宿泊所、寮、施設を紹介する渋谷区をはじめとする福祉行政を許しません。 再開発工事で野宿者を追い込みながら、福祉関係者がしつこく寝場所を訪問するような<追い出しのための福祉>に強く抗議します。 そして、再開発工事を名目とした野宿者排除を繰り返さないこと、野宿者と支援者への敵視の流布を止めることを長谷部健区長に強く要求します。 注1ー無料低額宿泊所(宿泊所)とは 社会福祉法に基づき生活困窮者に対して泊まる場所(食事など)を提供する施設だが、知事に届ければ誰でも開設できるために「貧困ビジネス」の温床になっている。全国に537カ所あり、1万5600人が入所している。また、無届け施設も多く、1236カ所、1万6578人(すべて2015年厚労省調査)となっている。また、入所者の9割以上は生活保護を受給している。部屋は2畳から4畳半程度であり(相部屋もあり)、生活サービス料(食事代など)も大幅に天引きして、入所者には保護費を月1万~3万程度しか渡さない施設が多い。福祉窓口が受給者に宿泊所を斡旋する他、事業者自らが野宿者を勧誘して利用させている。都は昨年春、個室を原則とし一人あたり4畳半以上、生活サ ービス利用は入居者の選択とした宿泊所設置運営指導指針を施行したが、宿泊所の状況は一向に改善されていない。 注2ー ニュース記事 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H3S_R30C17A8CC1000/ https://www.chibanippo.co.jp/news/national/439379 注3ー インターネットメディアでの長谷部健区長の発言 <FUZE 2017.09.25 https://www.fuze.dj/2017/09/shibuya-ku.html> 「 問題なのは、「ホームレスサポート」と称して、野宿できる環境の確保を目的化してしまっているような団体や人たちがいることです。僕は、公共の公園や道路で寝起きすること等を目指すのではなく、社会復帰を促していくことが重要だと思いますし、それこそが行政が目指すべき本当の支援だと思っています。 だから宮下公園の閉鎖と工事は、宮下公園の敷地に従前から起居していた全員の方の次の居所が決まった後で始めたんです。 中には、渋谷区が「野宿者を追い出した」 「野宿場所を奪った」などと世間にアピールし続けていくために、他の場所からホームレスの方を連れてくる支援団体もありますが、ホームレスの方々と日々真摯に向き合っている福祉担当の職員の存在や、区の支援施策などについては、もっと知っていただきたいという思いがあります。」 参考ー「シドニープロトコル」とは、 オーストラリアNSW州では、ホームレスの人々の「公共空間にいる権利」を保障するプロトコル(議定書)が存在し、行政機関が部門横断的にこれに批准している。これは、2000年のシドニー五輪を契機に締結され、現在でも存続している。ホームレスの人は、本人が支援を要請した場合、危険な状況にある場合、16歳未満であると見られる場合など以外は介入をされるべきでない(放っておくべきである)ということや、また、ホームレスの人々は、他のすべての市民と同様に、抗議や訴えを起こす仕組みにアクセスできる、などがある。 Protocol for Homeless People in Public Places - Housing NSW / Sudney <行政機関が締結する公共空間における. ホームレス・プロトコルの研究. ~オーストラリア NSW 州シドニー市を対象として~.北畠拓也、河西奈緒、土肥奈真人> ■
[PR]
▲
by noratokyo
| 2017-11-22 16:33
| ラララ ノラ
1 |
カテゴリ
キョートット出版
以前の記事
2018年 03月 2018年 02月 2017年 11月 2017年 09月 2016年 12月 2016年 07月 2015年 12月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 04月 2015年 03月 2014年 12月 2014年 03月 2013年 08月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 08月 2012年 07月 2011年 10月 2011年 03月 2010年 10月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 03月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 03月 最新のトラックバック
ライフログ
フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||