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東京都福祉保健局へ申し入れ

昨年のNPO法人さくらグリーンハウス事件で女性入所者が暴行され亡くなったことを踏まえて、先日(2018/02/14)、貧困ビジネスと考えられる無料低額宿泊所を生活保護申請する人たちに紹介しないよう、東京都福祉保険局へ、ノラ、宮下公園ねる会議、2017-2018越年越冬闘争実行委員会、のじれんで申し入れを行いました。当NPOから被害にあった人たち、野宿をしている人たちとその支援者たち19人で出向きました。
ところが、数日前に事前のアポイントをとっていたのですが、福祉保健局の数人の職員が都庁舎の外に出てきており、私たちを中に入れず、外で話をしょうと言うのです。職員が言うには「中には場所がない」から。
そびえ立っている巨大な都庁を目の前に「あなた達が入れる場所はない」という福祉保健局の態度は、なんとも心が痛みます。
窓口どころか庁舎にも入れさせないその態度に抗議をし、どうにか庁舎内一階のフロアで話し合う事に。

NPOさくら福祉推進協会の運営状況の調査の回覧をさせてほしい。
 福祉保険局→財務諸表などは公開するには、情報公開法にもとずいて手続きをとってください。
無料低額宿泊所の規制を含む社会福祉法改正が2月9日に閣議決定されたが、施行は再来年度となっている。それまで何もしないつもりか?
 福祉保険局→ 170カ所もあるので、三年に一度ぐらい検査している。書面指導と口頭指導をしており、書面指導は公開している。
書面指導は年にどれくらい?
 福祉保険局→ 覚えていない。めったになく。ほとんど口頭注意。
NPOさくら福祉推進協会の殺人事件を受けて、どのような見解か?
 福祉保険局→ 警察ではないのでわからない。
当NPOを貧困ビジネスと認識しているか?
 福祉保険局→ 貧困ビジネスの定義がわからないので何とも言えない。
当NPOの宿泊所、やまて寮、他の東京都が紹介している宿泊所は、昨年3月さいたま地裁で生活保護費搾取で違法判決が出た宿泊所と変わらない状況か、もしくはもっと劣悪な状況だ。それでも、貧困ビジネスと認識しないのか?
 福祉保険局→ 貧困ビジネスの定義がわからないので何とも言えない。これまでも検査を行って来たし、これからもやっていく。
区でも紹介している八王子の当NPOの女性宿泊所では、建物内に他の寮があり、女性以外の入所もあるが。
 福祉保険局→八王子は中核都市なので、東京都は指導権限外。

当NPOの宿泊所を利用して被害に会った人の発言。
 Aさん→入所初日、所長から、ホームレスであった事をとりあげて世間をなめるなと怒鳴られ外出禁止と言われた。他にもヒドい事を言われ、相談したケースワーカーからは我慢して宿泊所に戻れと言われた。しかたがなく逃げて来て野宿した。今でもその時言われた事を思い出すと苦しくなる。
 Bさん→職員はかたぎとは思えないような対応だった。生活サービス料(食事)を6万円も引かれ、それは入所者が必要に応じて選択できるはずだが、食事は必要ないといっても引かれたままだった。そのように生活保護費をあれこれ天引きされ、手元に残る金額1〜2万と少なすぎるので就職活動なんてできなかった。

この事を受けてどういう見解か?
 福祉保険局→苦情は電話で受け付けている。

今出向いて来て話しているのだから対応してください。
 福祉保険局→指導監査部に伝えて対応させる。

野宿の方がマシなんですよ。
 福祉保険局→ (黙)・・・・。

などなど。
福祉保険局は、一貫してこちらはきちんと対応して行くしこれからもそうしていくという、責任逃れの態度。
これほど貧困ビジネスの宿泊所が問題になっているのだから、入所者に聞き取りや、相談の窓口を作ってくださいと伝えました。


ビンボー人をなめるな。
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by noratokyo | 2018-02-17 22:57 | ラララ ノラ