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全国シェルターシンポジウムin東京での朗読断念のごあいさつ

9/30・10/1の「全国シェルターシンポジウム2017in東京」の会場で小山さんノートの朗読をおこなう予定でしたが、事情により断念しました。実行委員会事務局にお送りし、みなさんに共有していただいたごあいさつ文を、ここに転載します。
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ごあいさつ

 「全国シェルターシンポジウム2017in東京」も目前に迫り、 このシンポジウムのために今日まで多大な力を注がれてきた実行委員会の方々、参加団体や関係の方々に、心からの敬意と感謝を表します。

 私たち「小山さんノート文字起こしワークショップ」は、9/30 ・10/1のシンポジウム会場における「小山さんノートの朗読」 を企画し準備してまいりましたが、以下の事情により、朗読を断念 することといたしました。
 実行委員会の皆様には、私たちの提案について会議で説明の時間を設けていただき、実施の形態をご検討いただくなど多くのご厚意・ ご配慮をいただきました。また、個別にお声がけくださった方々も 少なからずいらっしゃることから、改めて、私たちから直接にご報告とごあいさつをさせていただきたく、ここにお送りする次第です 。

 私たちは、公園の野宿生活者で2013年末に亡くなられた女性、 小山さんが遺されたノートの文字起こしや朗読などの活動を、2015年よりおこなってきました。
 このたび、全国女性シェルターネットの長年にわたる活動と全国シンポジウム開催の趣旨に賛同し、シンポの会場でぜひ小山さんノー トの朗読をさせていただきたいと願い、6月5日の拡大委員会に出席しました。
 しかし、その直前に、シンポジウムの助成団体に「日本財団」が含まれていることを知り、違和感をおぼえたメンバーが少なからずいたため、その旨をお伝えし、とりあえず参加は保留とさせていただきました。
 その後、メンバーで話し合い、

・シェルターネットと全国シンポの趣旨には賛同していること

・暴力や貧困のなか、自分の感性と意思をつらぬいて生きておられた野宿生活者の小山さんのノートの朗読を、シンポ参加者にぜひとも届けたいこと

・しかし、太平洋戦争の戦中・戦後にファシズムを推進し、慰安所開設などもおこなったとされる笹川良一が創設した「日本財団」とは、席を同じくしたくないこと

などの錯綜する思いから、いわば番外編として、ロビーなどで朗読 し、当日の全体資料には自分たちの紹介を掲載せず、独自のパンフ レットを配布させていただくことを希望し、その旨を事務局にご相談しました。
 8月19日の拡大委員会後、事務局の方々より、全体資料に載せないかたちでの朗読の実施は難しいとの見解をお伝えいただきました 。その後さらにメンバー内で話し合い、今回の朗読は断念することを決めました。

 シンポの開催には多大な労力と資金が必要であることは重々に理解しています。また、「全国のサバイバーと助けあい、暴力をなくしたい」という思いは私たちも同じです。しかし、私たちは個としての違和感をないことにはできませんでした。

 残念ながら今回の朗読はかないませんでしたが、皆様の活動に出会い、議論できたことは私たちにとって大変意味のある経験となりま した。
 小山さんのノートと私たちの活動に関心をもっていただき、お時間を割いてくださって本当にありがとうございました。
 全国シェルターシンポジウム2017in東京が盛会となり、参加されるサバイバー・支援者ひとりひとりの力となることを、心よりお祈り申し上げます。

 なお、9月29日(金)、夜にプレイベント「キャンドル・パレー ド」が出発する東京ウィメンズプラザ(青山・国連大学の裏)の1 階交流スペースにて、15時ごろから小山さんノート朗読の公開練習会をおこなう予定です。ご興味のある方はぜひのぞいてみてください。

 2007年9月26日
 小山さんノート文字起こしワークショップ 参加者一同

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第20回 全国シェルターシンポジウム2017 in 東京 については
こちら  http://no-more-violence.net/



by noratokyo | 2017-09-27 20:25 | 小山さんノートblue tent vil